防災学習はいつもの学習の中にある 編集部コラムvol.65
教育話題

片山 健志
先生コネクト前編集長

一般社団法人社会応援ネットワークの協力を得て、2月に「誰も取り残さない防災学習 特別支援学校の実践から」というウェビナーを開いた。この時期に防災学習をテーマに取り上げたのは、1995年1月に阪神淡路大震災、2011年3月には東日本大震災が発生し、多くの人が災害を思い起こすことを念頭に置いたためだが、今年は元日に能登半島地震に見舞われ、長引くその影響を現在進行形で実感しながらの開催となった。
講師は、体の不自由な子どもたちが通う埼玉県立日高特別支援学校(同県日高市)小学部教諭の斎藤朝子さん。災害並みの非常事態が続いたコロナ禍の下での教育実践をどんな工夫で乗り越えたのか、1年半ほど前に寺子屋朝日のコラム「以上教育現場からでした」に寄稿してくれた先生だ。
防災は、現行の学習指導要領で内容が拡充された項目でもある。たとえば小学3、4年生の「社会」では、地域社会で災害や事故から人々の安全を守る工夫について、見学や調査を通して考えるようにすることが明記されている。

片山 健志
1999年、朝日新聞入社。北海道支社報道部(現・北海道報道センター)、福島総局、東京社会部などで勤務。社会部では文部科学省など主に教育部門を担当した。「朝日みらい教育フォーラム2017」でコーディネーター。21年4月から25年3月まで寺子屋朝日・先生コネクト編集長。
Loading...