つながれば多様な意見に触れられる 編集部コラムvol.57
教育話題

片山 健志
先生コネクト前編集長

前回に続いて、1学年の生徒数が80人程度以下の小規模高校の探究学習をめぐる話題をお伝えしたい。認定NPO法人「カタリバ」(東京都)が2020年度に始めた「学校横断型探究プロジェクト」は、小規模高校どうしをオンラインでつなぎ、生徒一人ひとりの興味関心にマッチするよう、その探究活動を相互に支援し合う取り組みだ。
背景には、小規模高校では探究に苦手意識を持つ生徒の割合が大規模校に比べて多いなど、支援者とのつながりや探究への意欲の面での課題が浮かび上がってきたことがある。生徒につながる支援を増やすなどして課題を乗り越えることがプロジェクトのねらいである。
現在の参加校は全国で20校を数える。2023年度から参加している学校に、東京都江東区の私立女子校、中村中学校・高校がある。

片山 健志
1999年、朝日新聞入社。北海道支社報道部(現・北海道報道センター)、福島総局、東京社会部などで勤務。社会部では文部科学省など主に教育部門を担当した。「朝日みらい教育フォーラム2017」でコーディネーター。21年4月から25年3月まで寺子屋朝日・先生コネクト編集長。
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