始業式「7日だったら……」 新年度準備期間は十分に #編集部コラムVol.21
教育話題
2023.04.08

片山 健志
先生コネクト前編集長

私の地元・川崎市では、市立小中学校の2023年度の始業式は4月6日にあった。前年度の終業式が3月24日ということも含めて、市の規則で決まっていたそうだ。夏休みや冬休みの前後の始業式、終業式の日程は学校ごとに変えることがあるが、春休みの期間だけは全校そろえているという。
新年度準備に追われる学校の様子は
教職員の異動や新採用は多くの自治体で4月1日付なので、学校ごとに新年度の態勢への移行作業ができるのは1日以降となる。ここから春休みが終わるまでの「新年度準備期間」が短すぎることが学校にさまざまな悪影響をもたらしている、という記事が当サイトに載った。十分な準備ができるよう、春休みの終わりの後ろ倒しを求め、教員らでつくるNPO法人のSchool Voice Project(SVP)がキャンペーンを展開中だ。
新年度の準備をする学校の様子はどうなっているのだろう。同市麻生区の西生田小学校長、樋口彰さんに聞いた。
今年度は4月1、2日が土、日と重なり、春休み最終日までの平日は3日間。「以前に比べれば、今年はまだ、良かったですよ」。樋口さんは胸をなでおろすように言う。

片山 健志
1999年、朝日新聞入社。北海道支社報道部(現・北海道報道センター)、福島総局、東京社会部などで勤務。社会部では文部科学省など主に教育部門を担当した。「朝日みらい教育フォーラム2017」でコーディネーター。21年4月から25年3月まで寺子屋朝日・先生コネクト編集長。
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