震える手を握り合った 全国高校生花いけバトル優勝の相愛コンビ
教育話題
2023.04.07

浜田 知宏

会場に用意された花や枝などの花材と花器(花瓶)を使って、5分間の即興でいけた花の美しさを競う「高校生花いけバトル」。その全国大会が1月21日に香川県で開催されました。同大会で優勝した大阪市中央区の相愛高校を訪ね、競技の魅力や大会にかける思いを取材しました。
対照的な竹 先鋒戦の行方
香川県高松市のレクザムホール(香川県県民ホール)に、実況のマイクが響く。
「それでは参りましょう!第6回全国高校生花いけバトル栗林公園杯2022、決勝先鋒(せんぽう)戦、READY・・・」
カーン!というゴングの音と同時に、相愛高校2年(当時)の松田楓(かえら)さんと、対戦相手の福岡県立修猷館高校の生徒が、ステージ下に置かれた花材を取りに駆け出した。
流木や着色された枝など、多様な花材が並ぶ中から最初に2人が手にしたのは竹。
「さぁ、それぞれが同じ竹を選んで参りました!」。軽快な音楽と実況のマイクが会場を盛り上げる。

浜田 知宏
2010年、朝日新聞社入社。2015年から大阪本社生活文化部で認知症や不妊治療の取材を担当。2018年からは東京本社文化くらし報道部で、幼児教育・保育の無償化や児童虐待防止法の改正など、主に子どもに関わる法律・制度を取材してきた。22年1月から25年3月まで寺子屋朝日・先生コネクト編集部員。
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